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[vine-users:08119] [FYI] Vine-1.1CR on ThinkPad535E


ひらた@マクサスと申します。

  先週半ばに今まで slackware-3.4 + PJE-0.1 で運用してい
た ThinkPad535E に Vine-1.1CR を導入しました。インストー
ルや、各種設定の手順や、その時に気になったり、はまった辺
りを書いておきます。

  順を追って書いてありますので非常に長くなっております。
申し訳ありません。


(1) 前準備
  slack からの移行で、独立したパーティションであった
/home は残しておきたかったので、せっかくだから /etc 以下
の内容を /home/etc としてバックアップしておいた。

  母艦(Vine-1.0β)の CD-ROM ドライブに Vine-1.1CR の
CD-ROM を挿入、/etc/cdrom としてマウントしておく。

(2) インストール
  PC Card NIC (3com 589D) と、FDD を取り付けた ThinkPad
に Vine の起動フロッピーを差込み、起動。指示に従って補助
フロッピーに入れ替え、NIC が認識された事を確認する。

  パーティションはすでに切れているので、disk druid で適
切にマウントポイントを設定、/home 以外はすべて format を
行うことにした。

  インストール形式は ftp インストール。anonymous ではな
く、私の母艦上の一般ユーザーアカウントを用い、Vine の存
在ディレクトリは /mnt/cdrom とした。

# 最初、ここで /mnt/cdrom/Vine を選んでしまい、はまりま
# した。

  あとは、ノート用のオプションや、どうせ何か make したり
するので開発関係を選択しつつ、インストール。

  このあと、インストールはあっさり進んで、X の設定画面。

  どうも、インストーラの提供する自動設定では正常に X が
起動できないようなので、あとでバックアップした旧 /etc か
ら XF86Config を持ってきて修正することにして、先に進める。

  ネットワーク絡みも、インストール時に設定した固定アドレ
ス環境を利用することにして、インストール完了。

  再起動して、正常に Vine が立ち上がってくることを確認し
た。

(3) 一般ユーザー環境の移行
  起動して、まず root でログイン。
# adduser -c "Hoge Fuga" hauN
にて、一般ユーザーを新規作成し、以前のホームディレクトリ
以下の所有者を chown -r にてごっそり変更する。

  パスワードを設定したところで、別コンソールから、一般ユー
ザーで正常に login できることを確認。

(4) X の設定
  ここまでおわったところで XF86Config の修正。

  Vine の XF86Config が /etc/X11 に格納されている事を確
認して、これを XF86Config.original へリネーム。/home/etc
に待避されている旧 XF86Config を /etc/X11 にコピー。

  この状態で X を起動すると、正常に起動するものの、肝心
の TrueType Font が利用できない。XF86Config どうしを見比
べてみると、FontPath が足りないだけであったので、
FontPath を追加して解決した。

# これは、旧環境では x-tt 化した xfs を用いて TrueType
# を利用していたため、旧環境の XF86Config には TrueType
# 用の FontPath が記載されていなかった事が原因である。

(5) apm 周りの問題

  この段階で、外出する用事ができたので ThinkPad をサスペ
ンドさせようとするも、正常にサスペンドできなかった。

  これは IBM 製 BIOS の APM 周りの非互換性によって、apmd
の動作が異常を来たすのが原因であることはすぐに思い出した
ので、とりあえず apmd を停止させるという応急措置をとった。

  535E は apmd を殺しておいても問題なくサスペンド・レジュー
ム・ハイバネーションができるため、このまま運用してもよかっ
たのだが、なんとなく apmd を使わないのももったいないと思
い、旧環境で対処した当時の事を思い返したりした。

  その結果、535E では、 560シリーズと同様に、カーネルの
APM モジュールのオプションである
APM_IGNORE_MULTIPLE_SUSPEND を enable にしなければならな
い事を思い出したので、カーネルの再構築を行うことにした。

# このオプションは ThinkPad560 や 535 で apmd を使用する
# 場合には必須なのですが、対処する必要のないマシンに、こ
# のオプションを与えても正常に稼動するのでしょうか? もし
# 正常稼動するのならば、次回以降のバージョンでは、カーネ
# ルにこのオプションをつけて作成していただく事を希望しま
# す。

  標準で入っているカーネルソースにて、make menuconfig を
行い、上記のオプションだけ enable にして再構築。
make zImage で作成したカーネルを /boot に格納。
/etc/lilo.conf に新たなエントリを追加してブートセクタを書
き換えた。

  このあと、モジュールも再作成して、depmod -a で新たなモ
ジュールを登録して再起動した。

  この状態で再起動し、新たなカーネルイメージで起動すると
apmd が起動していても正常にサスペンド・レジュームできる状
態になった。

(6) pcmcia 周りの問題

  新たに起動した状態で PC Card を挿してみたところ、認識し
ない。カーネルが変更になったために module の依存関係も狂っ
て cardmgr が立ち上がらなくなったようだ。

  仕方がないので pcmcia-cs も再コンパイルすることにする。
distination directory 等を修正してコンパイル。

  ところが、Error2 で make が終了してしまう。どうやら
network 周りのスクリプトが書き換えられているのが原因で、
実害はなさそうだ。

  make install して、pcmcia のデーモンを起動すると正常に
認識できた。これで一応、問題なし。

(7) PC Card NIC 用スクリプトの問題

  松林さんの書かれた [vine-users:07204] によると、
pcmcia network 周りのスクリプトが改変されているそうなの
で、自宅、会社、出先で使用できるように、上記のメールのよ
うにスクリプトを変更した。

  ところが、うまく IP アドレスが割り当たらない。そこで
/etc/pcmcia/network を見たところ、Vine の言語環境に原因
がある事が判明しました。

  まあ、network 周りのスクリプトを改変している時点で
vine が想定している環境とは異なる環境になってしまうので
はまっても仕方がないことなんですが、ちょっと酷いなあと思っ
たもので、一応、書いておきます。

  root のlocale は C にしていただけませんか?
> Project Vine の皆さん

  私は、自宅と会社とで別々の NIC を使用しており、
HW address によって別の固定 IP アドレスを使用しています。
そこで、pcmcia-cs オリジナルタイプの network スクリプト
に変更したわけですが、HW address 取得周りのコードは以下
のようになっています。

HWADDR=`/sbin/ifconfig $DEVICE | sed -n -e 's/.*addr \([^ ]*)/\1/p'`

  全てのユーザーに LANG=ja_JP.ujis と LANGUAGE=ja が設定
されている Vine では、こんなスクリプトでは HW address は
取得できません。

仕方がないので

HWADDR=`export LANGUAGE=C ; /sbin/ifconfig $DEVICE | sed -n -e 's/.*addr \([^ ]*\)/\1/p'`

という具合にスクリプトを変更して何とかその場をしのぎまし
た。

  この locale 周りは何とかしてもらいたいと思いますし、も
うちょっとスマートな解決法があったらアドバイスをいただけ
ると幸いです。

  また、以前の環境でも同様の問題が生じたので Vine 特有の
問題ではないのですが、上記のスクリプトで取得した
HW address では "xx:xx:xx:xx:xx:xx  " というように末端に
2個の空白が追加されています。

  このため、network.opts にて、HW address にて挙動を変更
させたい場合、

*,*,*,xx:xx:xx:xx:xx:xx)

ではなく、

*,*,*,xx:xx:xx:xx:xx:xx\ \ )

というように2個分の空白を付加させてあげなければいけません。


  以上、これらの環境をなんとか整えて、やっと実用に耐えら
れる携帯 linux ノートになりました。ここまで設定ができて
しまえば、結構幸せに使えています。

  これらの作業を終えた後の現在の感想は、

○ Vine はデスクトップマシンなどの枯れた環境ではインストー
ルは結構楽(母艦にインストールした時に思った。)だけど、ノー
ト PC の、しかも機能的にマイナーなものがついている機種で
は、設定が作り込まれているだけに、はまると厄介だなあ。

○ Vine って、RedHat 系なので、今まで何でも「make すりゃ
いーや」と思っていた slackware ユーザーにはちょっととっ
つきにくいなあ。

○ でも、日本語環境は作り込まれているだけに、かなり便利だなあ。

といったところです。

  それでは、また何かあったら報告させていただきます。



--
Masaru Hirata
hirata@maxus.iiga.co.jp

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